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小説感覚で学べる租税法の入門書「プレップ租税法」

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はじめに

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はじめに

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これからはじめて租税法を学んでみたいけど何か良い本はないですか?

と聞かれれば、この本を紹介される方が多いはず。そんな一冊のご紹介です。

 

プレップ租税法(佐藤英明)


 

租税法をはじめて学んでみようと思う方に向けて書かれた本で、随所に工夫が凝らされています。

  • 会話形式で小説感覚で気軽に読める
  • 各章ごとに問題と解説がある
  • ステップアップで学びたい場合に参考文献の紹介がある

租税法の入門書とあるにもかかわらず、いきなり専門用語満載で心が折れてしまうような書籍もある中で、とっつきやすさという観点ではかなりおすすめの一冊といえます。

ライトノベルを読む感覚で手に取ることが出来るような感じですが、とっつきやすいからと言って、簡単すぎるというわけでもなく、後半はかなり深い論点の箇所も。

 

個人的に響いた部分を抜粋

色々と勉強になる部分は多いのですが、個人的に響いたのは以下の部分。

租税は私的経済取引を中心とする人の様々な活動に大きな影響を与えているという現実があるということです。

確かにそうだよなと。

個人でも法人でも税というのは意思決定の重要な要素をしめることが多いですし、世の中に出てきた新しい仕組みや制度も税の対応が明確にならないと動き出さないということも往々にしてあります。

この業界で仕事している身としては、この辺りをひしひしと感じますし、この仕事の醍醐味でもあると感じています。

 

この書籍で少し気になった点

せっかくなので気になった点も。

この書籍は小説のような感じで楽しめるわけですが、登場人物の説明がないのと、会話の場面では誰が話しているのか明示されていない点は、読んでいて若干混乱する部分も。

もしかしたら、敢えてそのようにしているのかもしれませんが、気になってしまいました。

また、登場人物の特性でちょっとおちゃらけた登場人物の一人がやたらとたとえ話をするのですが、本来たとえ話は分かりにくいことを分かりやすく伝える手段だと思うのですが、逆に分かりにくくなっているように感じる箇所もありました。

あとは、今回の書籍は法学部の先生と学生を中心に話を進んでいくのですが、租税法以外の法律知識が前提となる部分もありますので、その辺りの前提知識がないと読みにくい部分もあります。

この辺りが気になりましたが、個人的にはそれでもこの書籍を読んでよかったと感じるところです。

 

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まとめ

まだまだ、租税法の入門書と呼ばれる書籍はたくさんありますので、これからも少しずつ読んでいきたいと思います。

そして、今回ご紹介の佐藤先生と言えば、以下の書籍ですよね。

こちらも既に購入済みですので、早く読んでみたいと思います。(いつの間にか積読しているうちに、改訂版が出ていました・・・)


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