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税理士事務所の繁忙期。一般的な一年間の流れを考えてみる

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はじめに

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はじめに

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税理士業界は職員の入退社の回転も速く、常に人手不足であることが多いと言われます。

また、確定申告や5月申告など、忙しさの季節性も強く、繁忙期の残業が凄いことでも有名です。

今回の記事では、一般的な税理士事務所の一年間の繁閑のイメージを書いてみたいと思います。

はじめて税理士業界へ初めて飛び込む方の参考になれば幸いです。

 

はじめて税理士業界に転職してみて、特に初めの一年間は激動の一年間でした。忙しさの波があり、まるでジェットコースターのような感じでした。

 

事務所規模や事務所の方針によっても忙しさは異なる

税理士業界として一括りにして書いてしまうのは、それはそれで少し違うような。

やはり、以下のようなことが違えば、忙しさも大きく変わります。忙しい時期が違ったり、又は、一年中忙しかったり、逆に全く残業がなかったり。

  • 事務所の規模は大規模は小規模か
  • 顧問先数は拡大中か横ばいか
  • 業務内容として特化型の事務所か一般の事務所か
  • 事務所の方針はどうか
  • などなど

忙しさなんて事務所によって違う、さらには、自分の担当先によっても違うという結論になるわけですが、そういってしまうと話になりません(汗)

以降では一般的な事務所を想像して書いてみたいと思います。

 

一般的な税理士事務所の一年間の忙しさのイメージ

ごくごく一般的な事務所を想定して、自分自身の経験や聞いた話をベースに書いてみたましたので、あくまでも個人的意見ということでご了承願います。

なお、以下では、税理士試験がある8月から始まる1年間を想定して書いてみました。

 

8月:税理士試験~採用活動、新人研修

8月は何といっても税理士試験です。

税理士試験を受けている方はみんな試験会場に向かいますので、その期間の事務所はガラガラですね。

ちなみに、事務所によっては試験前に試験休暇制度を設けているところもあるようですが、全体の中ではまだまだ少数派ではないかなと。

そして、この時期は業務的にも比較的に落ち着いていることが多いですので、残業が多い時期とは言えません。むしろ最も少ない時期ではと感じるくらいです。

ただ、お盆休みや試験休暇があったりしますので、6月決算8月申告の法人を担当していたり、相続などのスポット業務が重なると残業をせざるを得ない職員も出てきます。

イレギュラーなことがなく、この時期に残業をしているような場合は、時期に関わらず、一年中恒常的に残業をしている可能性が・・・(汗)

 

9月~10月:スポット業務

成長中の事務所や規模の大きな事務所では、8月の本試験後に採用活動を行い、お盆明けに入社というケースが多いかと思われます。

特に、毎年定期的にこの時期に採用活動を行っている規模が大きめの事務所の場合は、この時期に新人研修を組み込むなど、新人に対する育成計画をしっかりと立てていることも。

業界未経験の方にとってはありがたいことですね。ただ、やはり、少数派だと思いますが。

この時期は、業務的には比較的落ち着いている時期だとは思います。

ただ、秋頃からは税務調査が活発になる時期ですし、商工会議所などからセミナーを依頼されることもあります。

コロナ前であれば、暑さが和らいでくると不動産屋さんや銀行さんなどとのゴルフコンペがあったりと、時期的には営業活動に力を入れる事務所もあるかと思われます。

この時期は定例業務で忙しいというよりは、スポット業務が重なると忙しくなる印象です。

 

11月:意外に多い9月決算11月申告

意外にというか、普通に多いのが9月決算11月申告ですね。

年末調整の準備を行ったりと、とうとう繁忙期を意識しだすのがこの時期です。

だんだん憂鬱になってくる時期ですね(苦笑)

 

12月~1月:年末調整~償却資産税までの季節業務

12月と言えばまずは税制改正大綱ですね。

年に一回の税制改正は税理士業界のお祭りと言っても良いくらいに盛り上がる時期です。

大手の事務所であれば、税制改正に関する執筆依頼を受けたりするでしょうし、そうでなくても、顧問先にタイムリーに改正内容を伝える準備(資料作り等)をしなくてはなりません。

そして、何より年末調整~償却資産税までの季節業務の時期ですし、確定申告の案内なんかも準備しなくてはなりません。

特に1月末の期日に向けて、最終週は怒涛の1週間となります。

この時期は、間違いなく残業も増えてくる時期ですね、場合によっては休日出勤も・・・(汗)

なお、コロナ前であれば、忘年会や新年会続きで体調にも気を配らないといけない時期でもあります。

 

2月~3月:確定申告

2月~3月は税理士事務所の一番の山場ですね。確定申告です。

1月の季節業務を早く乗り切らないと2月以降の確定申告にも影響が出ますし、さらには、重ための12月決算2月申告があるとかなり辛いです。

そうこうしているうちに、2月の下旬となってしまいかなり焦ります。

多くの事務所では、毎日のように朝礼で期日管理して、担当ごとにあと〇件なんてやっている事務所も多いはずです。進捗が悪いと胃も痛くなります。

お客様から早くに資料をもらっているのに手を付けれていないと、大きなプレッシャーになります。

おそらく、休日出勤をすることもあるでしょうし、私は経験したことはありませんが終電がなくなりタクシーで帰るということも聞いたことがあります

その間にも法人顧問先の通常の月次業務は止まってくれません。

毎年ながら本当につらい時期ですね(汗)

 

4月~5月:3月決算5月申告

確定申告が終わり、4月はちょっと一息と言いたいところですが、3月決算5月申告が待っているため、そんなに余裕はありません。

上場企業グループを担当していると、4月初めの数営業日は、かかりっきりになってしまします。

また、公益法人系を多く担当していると、繁忙期が重なりますので、これもまたつらいところです。

そうでなくとも、世の中の法人は3月決算であることが圧倒的に多いため、法人顧問を多く持つ事務所では、確定申告時期よりもむしろ忙しくなります。

当然、GWなんてあってないようなものですし、休日出勤、タクシー帰りなんてことも。

ここを乗り切ってやっと繁忙期から抜けだすことができます。

 

6月~7月:残務処理、納特

12月の年末調整から始まり、確定申告、3月決算5月申告を過ぎると、やっと繁忙期を抜け出します。

この時期は、残務処理をしつつ、7月の納特に向けて準備を進めます。

そして、そうこうしているうちに、税理士試験が近づいてくることになります。

 

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まとめ

繁忙期は事務所によって異なりますし、当然、自分の担当によっても異なりますので、あくまで、参考程度に見て頂けると幸いです。

もちろん、昔ながらのマンパワーで乗り切る事務所もありますが、残業を極力するなくすように工夫をしている事務所も増えています。

ブログやツイッターで情報発信をしている事務所も多いですので、そちらを覗いてみても面白いのではないかと思います。

 

今回の記事のあとがき

私自身を振り返ってみると、税理士業界に転職をして数年間は残業がかなり多かったのですが、その後、だんだんと残業は減っていき、繁忙期でも定時で帰ることが良くあります。実はそれにはちょっとしたきっかけがあったのですが、それは、また次回以降の記事にでもしてみたいと思います。

 

 

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