不動産に関する税金(所得税)をQ&Aで学べる書籍
定期購読している雑誌に加え、実務書を最低月に2冊(1冊は資産税系)以上は読むというマイルールを定めています。
今後、読書記録もかねて、こちらのブログでも書かせて頂きたいと思います。
さて、今回ご紹介する書籍は、不動産の取得や運用、譲渡に関する所得税の論点をQ&A形式で分かりやすくまとめられた書籍となります。
所得税法を受験している方にとってみれば、お馴染みの論点も多いかと思いますが、実務で頻繁に出会う論点ばかりはありませんので、今回の書籍で色々と確認できました。
不動産の取得・運用・譲渡に関する税務の特例がまとめられた一冊
今回ご紹介する書籍はこちら。
「急な相談でも慌てない!税理士のための不動産税務の特例制度Q&A ―取得・運用・譲渡―」(以下はアマゾンリンクです。)
こちらの書籍では、以下のような不動産の取得や運用、譲渡に関する所得税の論点を中心にまとめられています。
- 住宅の取得に伴う住宅関連税制
- 不動産賃貸等に伴う不動産所得
- 不動産の譲渡に伴う譲渡所得
全体がQ&A形式で読みやすくまとめられていますし、何より、巻末のまとめ資料が非常にわかりやすかったので、縮小コピーして手帳に貼っておきたいなと感じるくらいでした。
個人的なメモ
以下は、私の個人的な感想になります。
住宅関連税制は複雑
住宅ローン控除に特別控除にと種類もありますし、消費税がらみの改正も追加されとにかく複雑になってますね。
そういえば、居住用特例との重複制限もありました。
ちなみに、毎年の確定申告時期の無料相談で明細書を手書きすることが多いため、スムーズに書けるように必ず復習するようにしています。流石に手間取るとカッコ悪いですし(苦笑)
事業的規模でない不動産所得の論点を再確認
税理士試験の所得税を勉強していたころはお馴染みだった不動産所得の論点です。
事業的規模に該当しない賃貸不動産に災害があった場合の雑損控除との論点など懐かしいと思いつつ、結構知識があやふやになっていました。
実務で出くわすことはまれかもしれませんが、たまに確認していないと怖いなと感じるところです。
借地権関連は体系的に学びなおしたい
借地権がらみの論点は相変わらず難しく感じてしまいます。
それは、おそらく、体系的にしっかりとこの辺りの論点を整理していなかったからだと思います。
そこで、ちょっと前に、以下の書籍を仕入れてみましたので、近いうちに読んでみたいと思います。
まとめ
全体で400ページを超える分量となっていましたが、Q&A形式で読みやすく、とても早読めました。
今回は所得税が中心となっていましたが、消費税でも居住用賃貸建物に関する大きな改正がありましたし、最近話題になっている仕入税額控除に関する裁判もあります。
そして、相続の場面でもたくさん絡みますので、不動産はやっかいなところですよね。
改めて、しっかりと復習しておきたいなと感じたところです。
住宅関連税制に不動産所得、譲渡所得など、確定申告前にはチェックしていおくと有用だと感じました。いや、こういった論点は期中から相談を受けるでしょうし、時期に関係なく、気になった時にさっさと読んでおくのが良いのでしょうね(汗)