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【保存版】経験者が語る税理士試験の受験専念のメリット・デメリット

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はじめに

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はじめに

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私自身は働きながらの受験も経験しましたし、勤め先を退職しての受験専念も経験しました。

当初は1年だけのはずが、なんと2年もです。

もちろん、メリットも大きかったのですが、辛かったこともたくさんありました。

こればっかりは、経験者でないと語れない部分かと思います。

今日は、受験専念のメリットやデメリット、注意点などについて書いてみたいと思います。

 

受験専念のメリット

メリットは、とにかく勉強時間の確保に尽きますが、主なメリットを上げてみました。

特に、色々なものと引き換えに得た勉強時間は何よりも大切にしたいところですね。

 

勉強時間が確保できる

専念受験の一番のメリットはとにかく勉強時間をしっかりと確保できるところです。

いつも働いていた時間を勉強に充てると仮定すると、それだけで8時間以上の時間が取れます。

働いていると、残業もあれば、休日出勤もあります。歓送迎会などの行事や付き合いの飲み会だっております。上司に誘われると断れません(泣)

また、仕事でトラブルを抱えると、勉強が全く手につかないなんてことも。

そう考えると、勉強だけに集中できる環境が作れるというのが一番のメリットだと感じます。

 

複数科目の同時進行が可能

勉強時間を確保できるということは、複数科目を同時進行できるということでもあります。

私の場合は、以下の科目を同時進行しました。

  • 簿記論と法人税法
  • 所得税法と消費税法

私の場合、複数科目を同時進行する目安として、理論の題数を一つの目安にしていました。

ただし、無理な複数科目の同時進行は専念のメリットをそいでしまうことにもつながりませんので、科目戦略は慎重に検討したいところです。

 

自分の目標に最短距離で近づいているという充実感が得れる

税理士試験を受けるということは、「税理士になる」という目標が明確にあるわけです。

自分自身の生活の全てを受験勉強にささげることで、目標に最短距離で近づいているということを実感できますので、大きな充実感を得ることができると思います。

逆に言うと、税理士試験の勉強がしたいのに、仕事の付き合いで行きたくもない飲み会に参加したりするとストレスが溜まり、「こんなことをやっている場合じゃない」という自己嫌悪にも陥りました。

専念生活は大変な面もたくさんありますが、自分がやりたいことだけをやれているんだという幸せな気持ちも感じることができるはずです。

 

デメリット

いくつかのデメリットを上げてみましたが、それに耐えうるメンタルの維持は必須になります。

自分の進むべき目標を明確に持って、ブレない気持ちが大切です。

 

お金が減る

受験専念は、「働く時間と引き換えに勉強時間を得る」という形になります。

私の場合、受験専念前の年収は500万円くらいだったと思いますので、2年間働いていたら得られたであろう約1,000万円の給与と引き換えに勉強時間を確保したという言い方もできるかと思います。

受験専念期間も専門学校の受講代をはじめとして、日々の生活費も必要になりますので、しっかりとお金をためておくことや、両親の支援を受けるなど、事前の資金繰り計画は必須と言えます。

 

周りの目が気になる

鈍感な私でも周りの目はかなり気になりました。

同世代のみんながスーツを着て出勤している中、ジャージ姿でリュックを背負って専門学校に向かっていましたので、気にならないはずがありません。

実家に帰って専念する場合は、ご近所さんの目もあります。自分が気にならなくても家族が気にする場合だってあります。

また、友達や同級生に対して引け目を感じることもありました。

私の場合は、いつか見返してやるぞ!と考えて力に変えるように努めました。

 

履歴書に空白期間ができる

普通の業界に就職する場合、履歴書に空白期間があると、あまり良いとは思われません。

一方で、税理士業界では、受験専念期間に対してはある程度の理解がある場合もあり、それなりに許容されるところではありますが、それでも、年齢に応じた専念期間としておいた方が良いと思います。

では、何年までなら良いかという問題がありますが、私の場合は、税理士業界で勤めたことがなく情報がありませんでしたので、就職エージェントの方などに相談していました。

また、よく読ませて頂いていましたブロガーさんに相談をしてみたことも。

とにかく、様々な立場の方の意見を聞くというのは大切だと思います。

自分の場合は、20代のうちに転職活動を始めることを目標に考えていました。

 

結果を求めてしまう

お金など、色々なものと引き換えに受験専念を選択していますので、結果を求める気持ちはとても強くなります。私自身も大きなプレッシャーを感じていました。

専門学校の講師が良く言っていましたが、「合格ラインにいる方の実力は拮抗している。」という事実があります。

わずかなところで合否が分かれるため、専念したからと言って必ず合格できる保証はありません。

私の場合は、とにかく最短で税理士になることを目標にしていましたので、税理士試験だけにこだわる気持ちはなく、大学院受験など、様々な道を模索するようにしていました。

 

受験専念で注意したいこと

受験専念の効果を高めたり、リスクヘッジに対する対策は非常に大切です。

個人的に大切と感じるところを以下に書いてみました。

 

出口戦略(就職)を意識する

税理士登録には、2年間の実務経験が必要です。

また、事実上、実務経験なく税理士となっても良い仕事ができませんので、この業界で働いたことがなければ、必ず、受験専念後の就職を意識せざるを得ません。

私の場合は、複数のエージェントに登録し、多くの方を話をすることを心掛けました。

就職に関しては、後日に詳しく書きたいと思いますが、エージェントによっても温度差がありますし、担当者の能力などによっても変わってきますので、時間が許すのでれば、複数のエージェントの方とお話することをお勧めします。

 

メンタルの維持に気を配る

どんなに時間があっても、気持ちが乗らなければ、いくら勉強時間をとってみても身には付きません。

私の場合は、以下のようなことで、やる気スイッチを入れるようにこことがけました。

  • 就職冊子を読んで自分が税理士になった時を妄想する
  • テンションの上がる音楽を聴く
  • ひたすら本を読み、流石に勉強しないとやばいと自分に思わせる
  • 信頼できる親友と飲みに行く
  • ひたすら寝る

一年間集中力を保ち続けるというのは不可能なことです。

だからこそ、気持ちを上げていく方法を用意しておきたいところです。

 

1科目当たりの投下時間と優位性を再確認する

最後に一番重要な点となります。

受験専念をすると、1科目でも多く受講したい気持ちが出てきます。私の受験2年目の科目選びがまさにこのケースでした。

ただ、落ち着いて考えてみて欲しいのです。

例えば、受験専念の場合は一日平均10時間、働きながらの受験の場合は一日平均3時間の勉強時間を確保できると仮定します。

この場合、受験専念で3科目受験を選んでしまうと、1科目当たりの一日平均の勉強時間は3.3時間となりますので、働きながら1科目のみを受験をする方と比較して、勉強時間でのアドバンテージはグッと下がってしまうことになります。

もちろん、受験専念期間中に1科目でも多く勉強しておくという戦略もあるかと思いますが、合格の確実性を高めたいと考えるのでれば、無理な受験計画は禁物だと感じます。

 

まとめ

受験専念期間をうまく活用することで、税理士試験の合格にぐっと近づくことができるはずです。

一方で、受験専念特有の不安やマンネリとも付き合っていかなければなりません。

さらには、結果に対するプレッシャーも大きくなることだと思います。

だからこそ、受験専念のメリットとデメリットを事前に把握し、受験専念期間をうまく活用し最善の結果を出せる準備をしておきたいところです。

———————————

私自身の受験生時代の記録は、こちらになりますので、併せてごらんいただけると嬉しいです。

 

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