【保存版】税理士試験の理論暗記のコツをまとめてみました
税理士試験の理論暗記といえば、税理士試験に立ちはだかる一つの壁のようなもの。
やはり、理論暗記を避けけては、税理士試験の合格は厳しいと言えます。
とはいえ、根性だけで乗り切るのは辛すぎるため、私自身も試行錯誤して良いやり方を考えました。
今回はその理論暗記のコツをご紹介したいと思います。
一度、自分自身の必勝パターンを身に付けてしまえば、後は、粛々とその必勝パターンに沿って暗記を続けるのみとなります。ただ、これを身に付けるまでが試行錯誤の連続でした・・・。
「理論を持っていく」の意味
税理士試験の受験生や専門学校の先生が使っていた以下のフレーズ。
「理論を持っていく。」
これは、「その理論を完全暗記した状態で本試験に挑む」という意味だったかと理解していますが、税法をはじめて勉強したときは本当に驚愕ものでした。
何せ、当時勉強していた法人税の理論マスターは200ページくらいありましたので。
そして、それを一字一句暗記せよとのことでしたので、ある意味、小説を丸々一冊分丸暗記して本試験に挑めというのと同じこと。
本当に正気かと思いましたが、それが現実なのですね(泣)
私が考える理論暗記のコツ
文章を一字一句暗記するというのは、小学校の頃の詩の暗唱のとき以来かと。
法人税を勉強し始めた頃は、暗記のノウハウなんてありませんでしたので、とにかく試行錯誤して色々と取り組んだ記憶があります。
その中で、身に付けることが出来た理論暗記のコツをご紹介したいと思います。
自分に合った暗記方法を早く身に付ける
理論暗記をするのに必ずこの方法が良いというものはありません。
他の人に会うことが自分にぴったり当てはまるとは限りませんので、自分に合うやり方を試行錯誤して見つけるしかないのだと思います。
おそらく、一番手っ取り早いのは、色々試してみて、自分に合わないものは捨てて、合うものだけを残していくというやり方。
私は以下のようなことを全て試しました。ちなみに、試行錯誤をするなら、時間のある年内に行うことをお勧めします。
- 手で書いて覚える
- 口に出して読んで覚える
- 口に出さずに心の中で読んで覚える
- 理論CDで聞いて覚える
- ボイスレコーダーに自分の声で録画して聞いて覚える
- 赤のマーカーと緑の下敷きでキーワードを隠して覚える
- 暗記カードを使って覚える
- ハガキで理論マスターの1行1行隠しながら暗唱しながら覚える
- などなど
そして、最終的には、以下のようなパターンで理論暗記を進めました。
- 1:まず、理論テキストなどでその理論の背景や趣旨を確認してイメージをつかむ
- 2:何度か口に出して読んでみて、実際に手で書いてみる(汚い字でさらさらと)
- 3:暗記が進んできたら理論マスターの1行1行を隠しながら暗唱して確認する
- 4:定期的な頻度で3を行い、暗記を定着させる
ちなみに、今でも理論CDって売ってるのですね。びっくりしました。
法律用語を理解する
最低限の法律用語の理解は必須だと思います。
例えば、以上や以下、未満や超、~その他の~など、おなじみの言い回しですね。
当時の私の記憶では、理論マスターや理論テキストの巻末に、税理士試験の理論暗記に必要な法律用語の整理がされていたのではないかと。
これらの法律用語は、一字間違っただけで内容がガラッと変わってしまいますので、本試験でやってしまうと手痛い失点となるはずです。
また、これを知ると知らないのとでは、理論暗記の入りやすさや、精度にも関わってくると思います。
以下のような書籍にも解説がありますが、当時、私はそこまではやりませんでした。
何日周期で見直せば暗記が定着するかを考える
一度覚えた理論でも定期的に見直さないと忘れてしまうもの。
自分自身にとって、何日に一度の頻度で見直すと暗記が定着できるかを知るというのは非常に大切なことだと思います。
私の場合は、5日に1度のペースであれば、一字一句を維持できました。
理論が100題あれば、毎日20題ずつに区切って、暗唱してみて記憶の定着を確認していました。
私の場合、一気にやるよりも、毎日コツコツとノルマをこなす感じでやるほうが定着も高まりました。
環境次第では削る理論を検討する
私の場合は、受験専念で挑みましたので、全ての理論を持っていきましたが、働きながらの場合など、時間との兼ね合いで優先順位を付ける場面も出てくるかもしれません。
もし、ある分野の理論をごっそりあきらめるのであれば、その分を他の理論の暗記に費やせますので、その他の理論の精度は間違いなく向上します。
ただし、あきらめた理論が本試験で出てしまったら厳しいことになりますので、諸刃の剣ではあることは間違いありません。
ただし、限られた時間制約の中で、合格の可能性をいかに高めていくかと考える中では、決断が迫られる場面が出てくるのかもしれません。
税法条文を意識する
私の場合は、実際の税法条文と照らし合わせることで、理解が深まりました。
法人税を勉強していた時は、法規集を購入しましたが、所得税と消費税は購入していません。
なお、条文自体は役所が運営しているネットでも確認することができます。
余談ですが、当時、私が通っていた専門学校では非常に条文に忠実で、通っていない専門学校は条文を崩して覚えやすく加工していた印象があります。
実際に、両校の理論と法規集で照らし合わせて確認したことがあります。完全に暇人ですね(汗)
計算問題とのリンクを意識する
税理士試験では、理論問題と計算問題に分かれますが、どちらも同じ条文を根拠にしていることに変わりはありません。
私の場合は、計算問題を解くときは、理論の言い回しをかみしめながら計算問題を解いていましたし、理論を覚えるときは、計算問題の算式を意識しました。
理論の暗唱の精度が高いと、計算問題にも良い影響が出ますし、その逆もしかりです。
一字一句の完全暗記を目指す
一字一句を目標にするのと、だいたいの暗記を目標にするのとでは、暗記の精度にも影響します。
あくまで、私の場合はですが、初めから一字一句覚えようとしないと、本試験にも一字一句持っていけないと考えて取り組むようにしていました。
特に、重要な言い回しの部分は気を付けて暗記をするようにしていました。
一番集中できる時間帯を理論暗記の時間に充てる
私の場合、集中力を使う理論暗記は、朝一の最もクリアな時間帯に取り組むようにしていました。
朝一でノルマの理論暗記を終えてしまうと気も楽にもなります。
後ろの時間帯に残しておくと、精神的にも辛くなりますし、その日のうちに出来ないと理論の定着にも大きく影響しますので、私の場合は朝一が最も適していました。
■スポンサードリンク■
まとめ
理論暗記に王道がなければ、正解もないのだろうと思います。
あくまで、他人は他人、自分に最も合うやり方で進めるのが良いのではないかと思います。
今回は私のやり方のご紹介とはなりますが、今回の記事が理論暗記を進める方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
恐ろしいもので、法人税の本試験では全ての理論を持っていくことが出来ました。まさに、頭の中で理論マスターをぺらぺらとめくれる状態ですね(苦笑)人間のパワーってすごいと思いました(汗)