税理士事務所の若手が経営者とうまくコミュニケーションをとるための工夫
税理士業界に入ってすぐの頃は、経営者とのコミュニケーションには色々と悩みました。
もちろん、今でも悩みますし、日々、反省することや学ぶことも少なくありません。
今回の記事では、私自身がコミュニケーションをうまくとるために、試してみたことなどを書いてみたいと思います。業界経験の浅い方の少しでも参考になればうれしいです。
感謝されたり、褒められるばかりではありません。思い返してみると、叱っていただいて育てて頂いた感じることもたくさんありますね(汗)
海千山千の経営者とのコミュニケーションは簡単ではない
業界経験が浅かった頃は、どうやったら社長に満足してもらえるのかというハードルが高すぎるように感じてしまい、結構辛かった時期もあります。
日々の仕事の中では、税理士試験の勉強をしていたとしても、実務経験をそれなりに積まないと満足のいく回答ができない場面の方が多いでしょう。
そして、なにより、親よりも年上の経営者とうまくコミュニケーションをとるということがとにかく難しく感じていました。
気の長い社長さんばかりではありませんので、お叱りを受けたことも思い出します(苦笑)
私自身が試してみて良かったなと感じること
以下では、若かった頃に試してみてうまくいったことや、今だったらもっとこんなことができたかなということを書いてみたいと思います。
1.本業のスキルを高める
まずもってこれですね。とにかく、本業のスキルを高める必要があります。
私の場合は、経験が浅いならたくさん働いて経験を積みたいと思っていました。
例えば、上司に多くの顧問先を持たせてもらえるようお願いしたり、自分が経験したことのない仕事には積極的に手を上げてアピールするなど。
その他にも実務書を読んだり、先輩や上司の仕事の進め方や、顧問先での対応を見て学んだりと、やれることはそれなりにたくさんあります。
もちろん、オーバーワークになって疲弊しましたが、能力不足で仕事が出来ずに悩むよりはましだと感じていました(苦笑)
2.顧問先の業界のことをしっかりと勉強する
顧問先の業界のことをしっかりと勉強することも大切ですね。
業界独特の用語や商慣習など、経営者にとっては常識のようなことはやっぱり知っておきたいですね。
有難いことにネットでもたくさん調べられますし、こんな書籍も参考になります。
3.会社の商品やサービスを利用する
そして、業界のことだけでなく、顧問先のことを知るというのはもっと重要ですね。
ホームページやSNSなどの更新をチェックするのは当然のこととして、一番良いのは顧問先の商品やサービスを利用してみることだと感じています。
やっぱり、お店に行かせてもらったり、商品を購入させてもらうと、顧問先に対する理解が深まるわけですが、何よりも社長がとても喜んでくれます。
これは本当に大切だなと感じますが、家とか車とか、高価すぎるものはなかなか簡単にはいきません・・・(汗)
4.一生懸命対応する
一生懸命対応するのは当然のことながら大切ではありますが、相手が一生懸命やってくれているなと感じてもらえるくらいの真剣さはそう簡単なものではありません。
顧問先に貢献できたかという結果が全てだということは間違いありませんが、そういったところをしっかり見てくれる経営者の方は多いと感じます。
一生懸命やってるからパフォーマンスが低くても良いよねというわけではありませんし、パフォーマンスを120%以上発揮しようと本気で努力する過程にしか生まれないのだろうと思います。
5.礼儀やルールはきっちり過ぎるくらいに守る
日々の挨拶とか礼儀って本当に大切だなと感じます。
言い訳をしないとか、約束や時間を守るとか、元気に挨拶をするとか。
仕事には一見関係のないことに感じてはしまいますが、こういったところもしっかり見ている社長さんが多いのだろうと感じます。
6.レスは素早く
とにかくレスポンスは早くというのは重要だと感じます。
経営者はとにかく忙しいもので、依頼したことにはさっさと回答して欲しいと考えている方が多いものだと感じます。
例えば、メールで質問が来たら、調べたりする必要があり、すぐには回答できなくても、まずはすぐに返信していついつまでに回答しますのレスが大切ですね。
7.飲ミニケーションだって必要な場面がある
今の環境下では難しいのですが、お酒の場面で距離が縮まることもあります。
普段とは違うプライベートな話であったり、過去の体験であったりととにかく色々な話が聞けます。
時には、本音の意見だって聞けることもあります。
豪快に飲まれる社長も多いのですが、酒豪の社長にお付き合いさせて頂くと次の日が(笑)
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まとめ
今でも試行錯誤の毎日ですが、とにかく、本業のスキルを高めるとともに、人間力も高めていきたいなと感じています。
業界経験の浅い方の少しでも参考になれば幸いです。
叱ってくれるというのはある意味有難いことでもありますよね。叱るというのはパワーがいることですし、叱る側も気分の良いものではありません。普通はダメだと判断したら、何も言わずに去っていくものでしょうし。とにかく、経営者の方に満足してもらえるように日々努力ですね!